物語を作ることは旅なのかもね。

 物語を創作するということは、時々、旅みたいになります。
 ショートショートとか、ワンシーンだけのお話はそうでもないのですが、物語の中で時間や空間を移動する時は特に感じますね。
 たいがい、時間や空間を移動する物語というのは思い入れがあるもので、思い入れがある物語というのは、本当に自分の過去を回想したり、未来の希望を盛り込んだり、感情を盛り込んだり、
 そりゃもう、普段の生活ではおよそ体験しないくらい、感覚や感受性を鋭くして、自分の心の中とか、みつめて、つきつめていくのでテンションも高くしないとネガティブ地獄に陥りそうになるし、(およそ創作活動をする人……同人作家からプロの映画監督まででしばしばテンションが妙に高い人は、これが原因だと思う)やー、大変なんです。
 だから脱稿すると、「ひさびさに(現実世界に)帰ってきたなあ」と、昨日あったばかりの友人が懐かしく感じられたりするのです。
 そして、もう、酒を飲みたくなる。
 で、できれば誰かと飲みたくなって、できれば、すごくおごりたくなる。
 この前にメルマガに書いた「みなものかがみ」というお話はまさに久々にこの状態になったお話で、人におごりたくなったので、とりあえず友人を連れ、「養老の滝」に行ったのですが、満席で断られたと。
 ……この高まったテンションをどうしろと(怒)