雪の女王 第5話 はじめての道

 今日の話、最高! ……と思ったらやはり富田祐弘氏の脚本だった。富田氏の泣けるハートフルな脚本の魅力満載の回。
 裏切られ続けるゲルダ、最後まで裏切られるのかと思いきや。
 また裏切られると分かっていながらの、自己犠牲の涙の訴えにはそりゃ、改心しなくちゃ大人じゃないよ。エピソードとしては本当にささやかで素朴なんだけど、そこがまた沁みる。
 特殊能力があるとか生まれが変わってるとか、そんなことはひとつもないその時代のその世界ではごく普通の少女のゲルダの「大きな愛と熱い冒険の物語」。その看板には偽りはないね。
 ……ちなみに「雪の女王」は多くのアニメとちがってオープニングでその回の脚本担当者の名前がクレジットされる。富田氏の脚本の時はハンカチを用意すること。