世田谷美術館に行ってきた。

 目当ては「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録記念特別展「祈りの道〜吉野・熊野・高野の名宝〜」。もちろんネットから100円割引引換券をプリントアウトして持って行った。東急田園線の用賀駅より美術館行き直行バスで行く。雨のためか、激混みというよりは程よい混み具合。レストランは1時間待ちと混んでいたけど。
 感想はというと、「すみません、自分、木像の力を侮っておりました!」。
 経文や曼荼羅図、銅像や身の回りの小物など色々な物が展示されていたのだが、木像の仏像はぬきんでて迫力がすごい。最初の木像を見た時にあまりの迫力に泣きそうになった。圧倒的な存在感というか、木という生命のあるもので作っているからか今にも動き出しそうな感じと不思議な質感は、同じく仏をモチーフにしている銅像からは感じられなかった。あれは木像だからこそ持ちえる存在感なのだろう。
 ただ、木像仏像の存在感と周囲の環境が合っていない感じがした。この仏像はここにあるものではなく他の場所にふさわしいものなんだよな。できればあるべき場所に置いてある所を実際に見てみたいと思ったが、体力的に無理っぽい。せめて近場の木像仏像がある所を調べて見に行ってみるか。
 レストランでは、『吉野・熊野・高野の名宝』展にちなんだ季節のスペシャルランチを食べてみた。一品のハズレもなくどれも美味しかった。特にブイヤベースに添えてあったミニトーストの歯ざわりがブイヤベースにぴったりで気に入った。