雲のむこう、約束の場所

 「ほしのこえ」の新海誠監督の最新作。背景の美しさに定評のある新海監督だけあって背景には大満足。リアルを追求しているのかと思いきやそうではなさそう。リアルな構成と色合いに、一部、印象的な光や色の表現を加えて、現実より綺麗な背景を見せてしまうというか。
 話は方向的には好みだが、SFマインドを持ち合わせてないと理解しづらいところが出てくるだろうし、かといってSF好きすぎると恋愛要素が邪魔に感じるかもしれない。自分としてはちょうどいいバランスだった。欲をいえばもうちょっと伏線が複雑な話の方が好み。とか言いつつもしっかり2回ほど泣きそうになったシーンがあった。劇場(宇都宮テアトル)に客が自分を含めて5人しかいなかったので、緊張して泣けなかった。
 音楽や声優も悪くはなかったが飛び抜けて良いということでもなかったような。
 パンフレット(500円)を購入してきたので後でゆっくり読もう。
 それにしても新海監督には一度、小林弘利氏とコラボレートしてもらいたいものだと改めて思った。きっと良い作品ができると思うんだけど。
雲のむこう、約束の場所 [DVD]