砂漠の花嫁を語ってみる。
現在、短編ヴァージョンは同人誌のみでの公開。各地の創作系同人誌即売会で委託・直接サークル参加で頒布中*1。今年秋以降くらいにサイトで公開する予定。
ショートヴァージョンは第2回WanNe短編小説コンテストに投稿しているのでそちらで読めます。
ネタばれにならない程度に作品裏話をチラチラと。
こういう後書きめいた文書は読み手によっては、好き嫌いがあると思う。ちなみに自分は好きな方。特に新井素子女史の本は、例外なく後書きから読んでいる(笑)。
書き手としての自分にとっては、自分が書いた話や登場人物に対する送辞みたいなもんだ。これを書かないと別れられないんだ。というわけで、誰かに見せることに主眼を置くというより、自分のために書く文章という意味合いが強かったり。
さりげなく同人誌を購入して、かつサイトにも来てくださった貴重でありがたい方へのサービスだったり。
まず、登場人物一覧。主人公(ヒロイン)アカリ。謎の少年マモル。天然美人女医トウコ。技術者ヒロム。それと名前のない謎の男。
アカリは今まで自分が書いた長編の登場人物の中ではおそらく最年長。CVが榊原良子女史とか田中敦子女史とか林原めぐみ嬢とか、その辺のイメージ。ナウシカが成長して俗世にまみれたというか。名前の元ネタは新井素子女史の「チグリスとユーフラテス」かもしれない。というか、気づいたら同じ名前をつけていたのでしようがない。
謎の少年ことマモルは、短編版執筆時に途中でワタルに改名しようかとも思ったが、構成の段階で縦書きにしたものを紙に印刷して読んでいるうちに「やっぱ彼はワタルではなくて、マモルだろう」と感じてしまったので、最終的にマモルに戻った。CVイメージは山口勝平氏でも高山みなみ嬢でも、その辺のイメージでどうぞ。今回書いた部分では色々謎があるので、本当の性格はなかなか読み取れないが、基本的には素直なんだけど出自=与えられた役割のためにひねくれざるを得ないというか。ぼんやり考えているアフターストーリーではかなり純情な青年になっている。このアフターストーリーを文章化して公開する予定は今のところないけど。
天然美人女医トウコ。ショート版では出てこない登場人物。いつも笑っているらしい。この美人女医は最初、カオルという名がついていたが、母音の構成がアオウということで、マモルと一緒になってしまったので、改名した。その他のトウコ名づけのエピソードについてはこちらを参照のこと。
技術者ヒロム。彼もショート版では出てこない登場人物。名前の由来は元衆議院議員の野中広務氏より。いや、名前の音だけで性格も外見も別ですよ……。アカリの人生に多大なる影響を与えた人物という設定。
名前のない謎の男。ショート版から彼の存在はちらついていたのだが、とうとう短編版でも名前は出なかった。短編版ではしっかりとセリフを獲得。しかもかなり良い役になっている。出番は少ないんだけど。
執筆中に聞いていた楽曲のリスト。
冒頭〜アカリとマモルの出会いくらいまではchiakiのアルバム「チロル」。パワフルな女性が元気よく跳ね回っている(というか、暴走している)イメージ。
トウコの登場シーンあたりは名前の由来でもあるtohkoのアルバム「籐子」。「ふわふわふるる」という曲の音のイメージがトウコの性格設定に影響を与えているかも。
アカリとマモルの冷戦的対決シーン(?)はシングル「The End of Evangelion」より「タナトス〜イフ・アイ・キャント・ビー・ユアーズ」。歌詞が、というよりはこれも曲のイメージで。
特に曲のイメージが無いところは、新居昭乃嬢のコレクションアルバム「RGB」をヘビーローテーションで。
執筆当時はまだCD発売されていなかったが、ふたつのスピカのオープニングテーマである「Venus Say...」を脳内でヘビーローテーションさせてた。
*1:A5判48ページ イラスト A=g