テレビ放送50年記念ドラマ「川、いつか海へ」

 6夜連続放送で、今日は3夜目。つまり前半終了。ということで、「川、いつか海へ」前半の総括を勝手にしてみる。このドラマは3人の脚本家が書くオムニバス形式のドラマ。1話と5話が野沢尚氏。得意分野はラブサスペンス。2話と4話が三谷幸喜氏。得意分野はシチュエーションコメディ。来年の大河ドラマも彼の脚本。3話と6話が倉本聰氏。「北の国から」の脚本を書いているので有名。で、今日の第3話で3人の脚本家の話が1つずつ終わった。
 1話目は伏線をはるのでイッパイイッパイ。1話と5話は直接、続く話になるらしいので、1話は本当にプロローグみたいな感じだった。
 2話はちゃんとコメディできちっと時間内に収まっている話だったが、私は波長が合わなかったのか途中で寝てしまった(基本的に三谷氏の話は好きなんだけどね。「竜馬におまかせ!」とか)。
 3話は日本の自然が美しく表現されていて、ストーリーも心動かされる部分がたくさんあった。たとえば、小学生の初恋で素直になれない気持ちとか。大人の事情で揺れる子どもの友情とか。久しぶりに会った幼馴染と、仕事で頭がいっぱいの夫の間でかすかに揺れる女性の心とか。しかし、せっかく持ち出したダム建設問題という事件の行方があやふやなまま。子どもの方の友情と初恋には決着がついたけど、大人の方の気持ちの決着がついていないのだよ。おそらく、あえてそういう部分を書きたかったとは思うんだけどさ。
 個人的には今のところ、3話目が良いと思う。でも、まだまだ予告番組の方が面白かったという感じ。
 明日4話は三谷氏脚本。明後日5話は1話の続きで、既に放映されているBS-hiの視聴者ではいちばん評判がいいらしい話、そして6話は締めくくりの話だ。これから予告どおりに面白くなるといいなあ……。
 それにしても、あのガラスの浮き玉、よく割れないね。たぶん、視聴者の99%はそう思っているはず。さすが愛の奇跡を呼び起こす力が封じられているだけあるな。