第45回 開く扉

 今週のガンダムSEEDは不完全燃焼気味。訳が分かりません。もったいぶって、そのまま終わってしまったという感じ。
 なぜ仮面の人が世間をあんなに憎んでいるかとか、なぜキラがあそこまでにショックを受けて放心状態に陥っていたのかとか。丁寧に描かれるはずの部分の説明が一切ないので、展開が唐突過ぎです。少なくともテレビアニメの放映部分を見ているだけの視聴者には。関連のまんが雑誌やアニメ雑誌を見ている人には何かわかるのかもしれんが。本編のテンションの高さに視聴者はついていけず、ぽかーんな感じです。
 それと、今回のサブタイトル「開く扉」はSF作家、新井素子女史の「扉を開けて」を意識しているのかなあ。人工子宮は、同女史の日本SF大賞受賞作である「チグリスとユーフラテス」にもあったし。
 っつーか、ガンダムSEEDってSFのアニメ・まんが・小説の要素を詰め込んで切り貼って繕ってはいるんだけど、イマイチ消化し切れてないから、きれいなパッチワークに見えてこないんだよなあ。
 流行らせたかったのかもしれないが、「ビジネス界の常識」なるフレーズは浮いててみっともなかった。
 来週の放送は休みらしいが、さ来週、また総集編をやりそうで怖い。