「僕とあなたの生きる道」を見て思ったこと。

 ちょっと前にSMAP草磲剛氏主演の「僕の生きる道」というドラマがありまして、主人公が1年しか生きられないという設定で、その1年をどう生きるか? みたいなドラマだったのですが、直球のなかなか素直な作りで、草磲氏も演技うまくて(むしろ役にシンクロしすぎて、本人が死ぬのではないかと思うほど)周りの出演者もうまかったので、人気がありました。
 ちなみに、私も最終回で号泣するぐらいハマりました。
 人気のある番組は復活するもので、今回、そのドラマが草磲氏の所属するグループSMAPの看板番組SMAP×SMAPの枠内で特別編として復活。
 内容的には本編の総集編と、出演者のインタビューと、ちょこっと新作ドラマという構成で、小説本で言えば、外伝というか、あとがきというか。
 蛇足になる一歩手前の、ファンサービスを公共の電波に載せているというか。
 SMAP×SMAPの枠を見る人を良く考えているというか。
 ちなみに、私は本編の総集編と、最後の新作ドラマ部分のシーンで涙ぐんださ。

 今回の特別編で興味深かったのが、実は出演者のインタビュー部分だったりします。
 インタビュー部分は番組の内容に合わせ、
「あなたがあと24時間しか生きられなかったらどうしますか?」
という質問をある出演者が他の出演者に投げかける形式でした。

 これがなかなか面白くて、出演者が役になりきって質問し、役になりきって答えるんだけど、役としての答えと、出演者本人の個人的な答えが交錯するのですな。
 なんか、そういう雰囲気って面白いなと。
 この虚構と現実の入り混じり具合を劇中劇みたいな感じで話にできたら良いなあ。