名探偵コナン(アニメ版)はやっぱり良い!

 今秋の改変で始まったアニメは久々に見たい番組があった。前にも書いた「ぷちぷり ユーシィ」と「ガンダムSEED」。
 ユーシィは、こどもたちから大きなお友達まで楽しめるかつ、久々の良質アニメだと思う。最近のアニメはいきなりマニア狙いか、セラムンとかエヴァとか昔の人気アニメの焼き直し(手法的に)、もしくは原作ありものしかなく、アニメらしいアニメがないなーと思っていたので嬉しい。
 まあ、今時メディアミックスなので、ぷちぷりもシードも何かの雑誌でまんが連載してるっぽいし、厳密にはぷちぷりはプリンセスメーカーが原案だろうし、ガンダムはあのガンダムシリーズの最新作品だけど、手法的には焼き直しではなく、オリジナルものと思うんだな。

 話は名探偵コナンに。今、サザエさんに並んで視聴率が取れるアニメらしい。自分は、コナンはどっちかというとまんがのファンだ。コナンのまんがは、連載しているサンデーに連載開始の予告が載った時以来のファンである。あのキッドの青山氏の描く探偵まんがなら絶対に面白いに違いない! と。その予想は当たり、嬉しい限りだった。
 テレビアニメ化した時にキャストのコナン役 高山みなみ嬢というキャストを見て大喜びした。自分が漫画を読んでいる時に想定していた声優そのものだったので。あと、コナンのテレビアニメ版はサントラのクオリティは高いことでも有名。しかし、アニメはその回ごとによって、絵の荒い時もあるのでまんがファンというか青山氏の絵のファンとしては、よろしくなかった。
 そんなわけでコナンのテレビアニメはあんまり見ないでいたのだが、時々、劇場版アニメをテレビ放映する時だけは見ていた。今日は、そのテレビで劇場版をやる日。
 「名探偵コナン 世紀末の魔術師」99年の作品。原作にもあった話。話的には原作まんまなのだが、これが面白い。変にアレンジせずに、原作の持ち味を生かしきった絵コンテなのだろう。絵のクオリティも高い。とみながまり女史とか、入好氏とか、本橋氏とか、ふつう、キャラクターデザインをやるレベルの人たちが原画を書いている! とどめに原作者の青山氏までもが原画を書いている! 高山みなみ嬢のシリアス男声(少年ではない)はやっぱり絶品だし、林原めぐみ嬢のシリアス女声(綾波風)もいいし。
 まあ、B’zのエンディングテーマはレコード会社の力が見え見えでちょっとアレだが、歌そのものは、なかなかコナン世界に合っているし。
 しかし、この映画の一番の見所は、声優の故・塩沢兼人氏の声が入っているところかも。塩沢氏はこの映画公開の翌年あたりに急死している。今回、塩沢氏が演じた白鳥というキャラクターは、話の上で実は別の人物の変装だったというネタなので、普段の白鳥を演じていた調子とちょっと違うところが聞き所だった。本当に惜しい人を泣くしたものだなと。