コミティアへ向けて。

 日曜日、「コミティア」という創作オンリー同人誌即売会に出ます。で、新刊(「ラピス・ラズリをまとめたやつ」)を考えています。
 ここのところ、長いスランプでだいぶ劣化していた自分の中の物語創作能力の目覚しい復活に自分で驚いてます。
 お話の作り方、ほぼ完全にスランプ前まで回復しました。
 今回の新刊に収録したお話で「みなものかがみ」というのがあるのですが、あれは創作のフローとして広河的理想型です。
最初、「ラピス・ラズリ」用に書いた時、お話の発送の出発点は「夢」だったのです。
で、相当に個人的な夢だったので、それをお話に膨らませ、最近の自分が書くファンタジー世界の中で馴染み深い和風ティストな世界を舞台にしてみました。
で、同人誌収録のために改稿していた時に、キましたよ。登場人物が急に喋り出す現象が。初長編*1を書いた時以来、創作の調子がいいと、登場人物が喋り出して、話の流れを変えることがあるのです。(この感覚、物語を作った人になら判ってもらえるかな)
 「みなものかがみ」ラピス版では、作者としてもストーリーが未消化だと感じていた部分があったのですが、今回、同人誌版を書いていたら、突然、ヨダカ(登場人物です。宮澤賢治の作品タイトルから拝借)が喋り出して、未消化部分を消化してしまいました。
いつもこうだと助かるんですけどね。
 あとは質の高い執筆時間だけだな(ニヤリ)。

*1:SF長編「風の少年」あまりにも初期の作品のため、Web上で一般公開していない