癒しについて〜次回作(みなものかがみ)の構想

 今度のメールマガジン「ラピス・ラズリ」のお題は「水面」です。
 「次は暗い感じで」という柳羽さんのオーダーにより暗い話を考えていましたが、「暗くはないけど重い話」になりそうです。
でも、最後に救いを用意していますから。
 なんたって自分だけの裏テーマが「癒し」なのです。
 今、癒しブームと言われてひさしいですが、癒しって、ただ、音楽を効いたり、アロマテラピーをやったり、講演会を聞いたり
本を読んだりしただけで得られるものではないと思うんです。
 鮮烈な実体験と感情の揺れの後に来た静寂、「嵐の後の静けさ」状態こそ、癒しなんじゃないかなあ。
 気が狂いそうなどうしようもない追い詰められた状況の中で気が狂うことではなく、そうでないことを選んだ人にしか癒しはないと思います。
 そこまでひどい状況になったことがない人にはそもそも癒しは必要ないだろうし。
 癒しという言葉が気軽に使われすぎていると思います。
 音楽とかアロマテラピーは、あくまでも助けであって、自分を癒せるのは自分しかいない。
 「最後に救い」というのが自分が話を書くきっかけになったことを急に思い出しました。
 う〜ん、原点回帰。
 21世紀に向けて創作活動が動き出すきざしがまたひとつ。
 だいぶ「物書きモード」を取り戻してきました。