ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破を見てきた。

 エヴァという作品は良くも悪くも庵野監督の精神状態を表しているのかもしれないと思った。
 シンジのテレビと映画の性格づけの差異は、Zガンダムのテレビと映画のカミーユみたいな。
 でも、最後のカヲルくんのセリフからすると、エヴァの場合はパラレルワールド的な処理になるのかな。
 続編の公開は何年後だろうか。

第59回 NHK紅白歌合戦と強力裏番組

 前々回、前回、と同じく白の勝ちだった。

 今年の紅白の印象に残ったシーンといえば、ナウシカ
 ナウシカが出た記念すべき紅白。
 
 「崖の上のポニョ」の演出として、久石譲氏が紅白に!
 今までの宮崎アニメ作品の音楽とともに紹介されていた。
 久石譲氏のピアノ、指揮……「君をのせて」、ぜひ平原綾香バージョンでCDを出してほしい。
 ポニョの歌の時はステージ上でポニョのコスプレだらけに。

 NHKマニア的には「サラリーマンNEO」の人気キャラ、セクスィー部長が出てきたのが嬉しかった。
 司会の中居氏までセクスィー部長のとりこに(笑)。

 
 いや、実は今年に限っては紅白の裏番組がとても強力だった。
 NHK-FMラジオの「今日は一日アニソン三昧」。
 テレビでやるようなやらせっぽいリクエスト番組ではなく、リクエスト曲が本当にかかる番組。
 
 紅白で大トリとして氷川きよし氏が歌っているその時、アニソン三昧では新居昭乃氏の「キミヘ ムカウ ヒカリ」が。
 紅白で最後に蛍の光を大合唱している時、アニソン三昧ではALI PROJECTの「聖少女領域」が。
 そして近所の年越しイベントに出かけた帰りに、出店のラジオから聞こえてきたのは「残酷な天使のテーゼ」。
 というわけで、2008年は総合テレビの紅白よりFMラジオに1票を入れておく。
 アニソン三昧、これでファイナルとは全く残念。2009年中にぜひ復活してほしい番組だ。


 そんなこんなで今年もよろしくお願いいたします。

崖の上のポニョを見た。

 思うところがあってポニョを見に行った。
 あれはジャンル的には立派にオカルトだと思うよ、うん。
 子ども目線で書いてあるし、作画とか演出がほのぼのジブリ系で描いてあるので、一見オカルトには見えないけど、根はオカルトだと思う。

 今のアニメ制作とは真逆の作り方だろう。動きを重視して人物の影があっさりめで、背景もデフォルメ。透過光とか、派手な演出が一切ない。
 ジブリ美術館で上映するような映画を全国ロードショーにしちゃった感じ。 
 いずれにしろ、宮崎駿監督でなければ通らないであろう企画。

 フジモトの声は広川太一郎氏が良かったな。脳内では広川氏に変換して見ていた。

 とにかく厚切りハムが食べたくなった。

スカイ・クロラ

 今年の夏のアニメ映画といえば一般的にはポニョだが、私も含めた一部の人たちにとっては断然「スカイ・クロラ」だろう。「あの」押井守監督作品。

 最初は、主人公級の登場人物を本職の声優が演じていない、ということでそれほど切実に見に行きたいとは思っていなかった。
 ところが、先日NHK押井守監督とスカイ・クロラの特集番組をやっていてそれを見てしまい、見に行きたい思いが募って、本日、見てきた。

 音楽はもちろん、川井憲次氏。そして、ちゃんと榊原良子女史も声をあてているではないか。
 上記2点。事前に分かっていれば、ちゃんと公開日初日に見に行ったものを。

 特に10代後半から20代には、心象風景的にかなりリアリティがある作品ではないかと思う。