秘密は花園に眠る

 だいぶ前に書いていた話だ。6月にメールマガジンで公開して、今回はそれに加筆修正してサイトの収録した。
 本サイトの本当の意味での更新としては実に13ヶ月ぶり。久々に更新作業をしてみたら色々と忘れていて、いかにブログの更新がHTMLに比べて楽なのか思い知った。各サーチエンジンへの登録も、自分なりに編み出したノウハウを忘れかけていたので思い出し思い出しの登録となった。


 ストーリーとして優男がフラれる話を書きたいと思って書き始めたのだが、あんまり優男にならなかったような。
 作品紹介文が、ボーイズな話とも受け取れるような感じなのはいちおう狙ってみた。恋愛話というよりは、男同士の友情関係の方が主の話しだし。
 世界観は「砂漠の花嫁」と同じ。砂嫁の舞台とは違う、王政のドーム都市が舞台だと思ってもらえれば。この世界観は実は結構気に入っている。1度滅びた世界、砂漠の世界、風の谷のナウシカ腐海設定のように植物が浄化していく世界。気が向いたらまたこの世界の話を書くかもしれない。


 ところで、なぜ、このタイミングでサイトに掲載したのかというと、触発されたからだ。
 この連休に、同僚がやっている劇団の公演を見に行った。仕事と両立しながら活動している小規模でインディーズな劇団だったのだが、これがよかった。演劇そのものの感想は、そういう世界に明るくないので明言を避ける。
 自分が心を打たれたのは、仕事を持ちながら創作表現活動にひたすらにうちこむという姿勢。そういうものは工芸でもバンドでもダンスでもマンガ・イラスト描きでも演劇でも、文章書きでも共通するんだなあとしみじみと思った。それがまたスポーツとはまた違う面白さなんだな。

 そうやって他人の活動を見ていて心を打たれた時、文章を書くという創作表現手段を自分が持っていて本当に幸せだと思った。


 さあ、また新しい話を書くか。