今週の道草と青春アドベンチャー

 両方とも再放送でありながら、本放送の時に聞けなかったので、自分にとっては嬉しい再放送。

 道草「パパと呼べるまで」。これ、本放送の時に確か最終回を聞けなかったんだよなあ。あらすじは公式サイトでチェックしているが、やはり実際に聞かないとね。

 青春アドベンチャー田中芳樹氏(殿下)原作の「夏の魔術」。ちなみに、このあと、再来週からは続けて夏の魔術の続編の「窓辺には夜の歌」(通称 秋の魔術)が放送される。はっきり言って田中芳樹氏は好きな作家のひとりであり、「夏の魔術」シリーズはその中でも好きな作品で、原作ももちろん読了済み。そんな状態だと、自然と各登場人物の声のイメージもあるわけで。
 ヒロイン、来夢を演じるのは篠原恵美嬢。代表役は美少女戦士セーラームーン(アニメ版)のセーラージュピターこと木野まこと、通称まこちゃんかな。来夢のイメージにしてはちょっと声が凛々しすぎるような気がした。笑い声はイメージ通りだし今後の展開を考えるとミスキャストではなく、むしろマッチしていると思うが、最初の段階では演技でもう少し凛々しさとかしっかりした感じを落として、可憐さを出してほしかった。
 それにしても田中芳樹氏の文章は個性があるなあ。主人公の耕平役の尾崎右宗氏がナレーション的役割も務めており、原作の地の文も読んでいるのだが、その朗読の中から田中芳樹氏の個性がにじみ出てきている。なんというか、有機物を無機物に例えたり擬人化が多用されていたり、堅い単語が続いていながらもどこかユーモアがあったり……ということがよく感じ取れた。
 各声優の演技は及第点なので、あとは演出家の腕次第ですな。