テレビ放送50年記念ドラマ「川、いつか海へ」

 全6話、見てみたけれど、再放送は特に見なくてもいいか、という感じ。前半の1〜3話と比べて後半の4〜6話の方が見ごたえがあった。
 一部前評判のとおり、野沢尚氏担当の5話が山場だと思う。5話をより楽しむためには同じく野沢氏担当の1話を見ることは必須だが、1話はけっこう退屈かもしれない。
 三谷幸喜氏担当の2話、4話は独立した外伝みたいな位置づけだな。個人的には4話(シェイクスピア劇の方)が好み。
 倉本氏担当の3話、6話はそれぞれ性格が違う。3話は倉本氏が得意な自然物+少年物で、とにかく映像がきれい。少年の方に重点を置けばストーリーも楽しめるが、大人たちに重点を置いて見ていると、ストーリーの未消化が気になるかも。6話は、1、5話の主人公である夫婦の、さらにその親の話。物語のまとめとして、それなりに他の話とリンクしているので、5話まで見たらぜひ見ておきたい。
 4話で三谷氏が浮き玉に描いた絵を、ちゃんと5話、6話で残しているのは、続き物ならではの配慮だなと思った。
 これさ、それぞれの話を4回くらいに膨らませて、週一回、半年くらいかけて月曜ドラマ枠で流せば、もっと面白くなったんじゃないかなあ? 以上、NHKマニアのたわ言でした。