創作とウソのあいだ

 1月から新しいドラマが色々始まっている。中でも私、広河が今のところ毎週見続けているドラマと挫折したドラマ、見続けるべく録画しているドラマがあります。
 挫折したのは月9「人にやさしく」と「3年B組金八先生」。
 金八は去年までは見ていたのですが、今回のシリーズはなんか重過ぎて挫折しました。
 録画していつか見ようと保存しておいているのが「木更津キャッツアイ」。これは現在1話しか放送されてないので、今からでも追いつけます。
 見続けているのが前クールからのNHK朝の連続ドラマ「ほんまもん」。これは既に生活の一部だからね。
 そしてNHK大河の「利家とまつ」。及川ミッチーの前田慶次が見たいから。
 NHK月9「海図のない旅」……マニアックすぎますね。みんな、ついてきてよ……。
 そして唯一の民放ドラマ「恋するトップレディ」。
 これは中谷美紀嬢が演じる25歳の最年少な(市長は25歳以上でないとなれない、被選挙権というやつ)女性市長のお話なのですが、その女性市長のお父さんが前市長という設定。
 主人公は都会でフリーターをやっていたのですが(イマドキの25歳)市長である父の死のために実家に戻ってきたところを周囲の思惑により市長にされてしまうお話。
 どうしてこのドラマを見続けるのかというと、【私も同じ設定で話を考えていたから】です。まあ、私のお話の25歳最年少の女市長は全然かっとんだ性格ですが。主人公でなく脇役だし。
 で、今日第3回の放映日だったのですが、見ていて気になった点がありました。
 それは今回のシナリオ的に目玉シーン。
 主人公市長が議会で窮地に立たされている場面。救ったのは、傍聴席で取材していたケーブルテレビの女子アナがカメラマンに発した一言。「○○議員を映して!」
 ……うーん、普通、議会の傍聴席で私語は厳禁なんだけどなあ。女子アナの一言は「ささやくように」とかいうレベルでなかったと思います。なんせ、議場の議員にも聞こえてたみたいな展開だったから。

 創作する時に、ウソは必要。ウソっていうか、脚色? 事実とは一致しないこと。やっぱりウソ?
 または、あれですよ、一時期はやった空想科学読本とかで「ドラえもんタケコプターは実際に体が空中に浮くような能力があったら、首が折れる」みたいな。まあ、そりゃそうなんだろうけどさ、夢ってものがないの? みたいな。
 創作とウソのあいだは難しい。明らかに一般常識なことを踏まえなければ、創作ではなくてウソ、というか、単なる知識不足だし。
 今回の議場の私語はどんなもんかね〜と思うわけ。「女性市長」がウリのドラマでいちばん見所な場面でこーゆーことをやっちゃうのはいかがなものでしょう。
 場面的に、あれは私語でないと説明できるのかもしれない。それとも議場で私語厳禁というのは明らかな一般常識とは言えないのかも。うがった見方をすれば毎回毎回、消費されるように流されていくドラマに必要以上のリアリティを求める方が無理なのか。
 まあ、同じネタを考えて調べていた私には創作というよりウソ側に針がふれてしまったのでした。
 あ、でもこのドラマ自体はけっこう面白いッスよ。どこかに本当に25歳の美人市長が誕生しないかなあと思う。