千と千尋の神隠し、見てきました。

 いやー、宮崎駿はやっぱ天性のクリエイターですね〜。しみじみ思ってしまいました。私の中の宮崎映画ランキングでナウシカに継ぐ2位になったかもしんないです。
 日本語が判る人、全年齢向けの映画です。見に行こうと思っている人は、見に行った方が良いです。できればサラウンドがしっかりしている新しい映画館が良いですよ。
 私は夜10時から上映のレイトショーで見たので、終わったのが翌深夜0時過ぎ。ですが、あまりにも覚醒しすぎてこのままでは眠れないだろう! ということで、その後、ファミレスに行き、1時間ほどかけてジャスミンティーをすすって、クールダウンしてから家に帰ったのですが……夢で見ましたよ、湯婆々とカオナシとハクが。
 まず、新しい映画館で見たので音がすごかった。臨場感抜群。本当に映画の世界に入り込んだ気持ちになってしまいました。本当、ドキドキしっぱなしですワ。
 宮崎映画って本当に動きがリアルです。絵のタッチは正直、古臭い感じで全然流行ではないのですが、なんでかなー新鮮なんですよね。CGの使いどころとか押さえてるし、CGを多用したヘタな実写&アニメ映画よりセル画バリバリの宮崎映画の方がリアルに見えるのはすごいと思います。
 私はいちおう、モノカキの末席に見を連ねる者ですので、小説とかドラマとか映画を見る時って、ウラガワというか、話の筋立てとかを観客じゃない目で見たりするのですが、「千と千尋」は終始、観客になってしまいました。
 だって、世界観がありきたりの物を使っている割には斬新で話のスジがまったく読めないんですからねぇ。なんであんなにありきたりの要素から斬新なものが作れるんでしょう。
 アニメファンとしては随所にトトロとかラピュタとかカリオストロとか、昔の宮崎映画の感じさせるところがあってニヤリとしました。
 あえて、気に入らないところといえばラストシーンでしょうか。あそこで終わることはないんでないの! とチラっと思ってしまいました。こんな気持ち、もののけ姫の次に見たエヴァの映画以来です。まあ、あれ以上、あの物語を追いかけても平凡なラストにしかならないのは分かっているんですけど。
 私が仮にラストにもう1シーン追加できるなら……


【で、ここからちょっとネタバレなので、まだ映画を見に行ってない人でこれから見に行く予定のある人はここから先は読まないほうがが良いかも】


 引越し先の家に着いた千尋、自分の部屋(2階)の窓をばっと開けると、遠くに竜が飛んでいくのが見えた……ぐらい、やって欲しかったなあ、と。最後に銭婆々のところでもらった髪どめも、もうちょっと生かしてもらえると良かったかなあ。